GS1 DataBar(RSS)の概要
GS1 DataBar(RSS)は、1996年に国際EAN協会とコードセンター(アメリカ)によって、流通業におけるPOSシステムで利用できるように開発された新しい標準バーコードです。開発された当初はRSS(Reduced Space Symbology)という名称でしたが、国際機関のGS1によって2007年にGS1 DataBarと改名されました。国際標準の商品識別コードのGTIN(Global Trade Item Number)のみを表示するコードと、商品の属性情報も表現できるコードがあります。
GS1 DataBar(RSS)の特徴
- ○世界共通のコード
- GS1 DataBarは、国際機関のGS1によって標準シンボルとして採用されています。そのため、国内に限らず、海外との取引にも利用できます。
- ○商品の属性情報も表現できる
- GS1 DataBarには、GTINに加えて商品の属性情報も表現できるものがあるため、より効率的な商品販売や在庫管理が可能になります。例えば、食品の消費期限に連動した値引きを自動化、期限切れの商品の販売防止、バラ売りの商品では困難なトレーサビリティの実現などが可能になります。
- ○省スペースに適している
- 従来のバーコードは、シンボルキャラクタとエンコードしたキャラクタが1対1で対応していましたが、GS1 DataBarでは、データが圧縮されているので、少ないモジュール数で多くの情報をエンコードできます。また、クワイエットゾーンが不要なので、より小さなスペースへの印字に適しています。
- ○POSシステムに活用できる
- GS1 DataBarを利用するためには、POSシステムがGS1 DataBarへ対応している必要があります。しかし、GS1 DataBarは、JANコードよりも小さなスペースに印字できる、また属性情報を表すことができるものもあるため、今後読取り環境が整えば広く利用されるものと考えられます。GS1 DataBarのうち標準型、標準二層型、拡張型、拡張多層型の4種類は、現在小売店で使用されているレーザー式定置型バーコードリーダでの読取りができるように設計されています。
GS1 DataBar(RSS)の種類
GS1 DataBarには、GS1 DataBarタイプ1、タイプ2、タイプ3の3種類のシンボル体系があります。さらに、GS1 DataBarタイプ1には4種類のバージョン、GS1 DataBarタイプ3には2種類のバージョンがあります。
種 類 | コード名 | コード外観 | 備考 |
GS1 DataBar タイプ1 |
GS1 DataBar Omni-directional (標準型) |
GS1 DataBarの基本形です。GTINのみを表示します。 |
|
GS1 DataBar Truncated (カット型) |
GS1 DataBar Omni-directionalのシンボル高さを、モジュール幅の13倍に切り詰めたシンボルです。上下幅が狭くて比較的左右幅に余裕がある、超小型商品への使用を想定しています。 |
||
GS1 DataBar Stacked (二層型) |
GS1 DataBar Truncatedを半分に分け、2段に積み重ねたシンボルです。横幅、高さともに制限のある、超小型商品への使用を想定しています。国内の医薬品の標準シンボルとして利用されています。 |
||
GS1 DataBar Stacked Omni-directional (標準二層型) |
GS1 DataBar Omni-directionalを半分に分け、2段に積み重ねたシンボルです。GTINのみを表示します。球面体など、横幅がとりにくい商品への使用を想定しています。 |
||
GS1 DataBar タイプ2 →詳しくはこちら |
GS1 DataBar Limited (限定型) |
GTINの先頭一桁が0か1の場合のみ使用できるシンボルです。つまり、インジケータが1のGTIN-14(ITF)と、GTIN-8(JANの短縮タイプ)、GTIN-12(UPC)、GTIN-13(JAN)に限定して使用できます。国内の医薬品、医療材料などの標準シンボルとして利用されています。 |
|
GS1 DataBar タイプ3 →詳しくはこちら |
GS1 DataBar Expanded (拡張型) |
GTINと属性情報を表示します。属性情報とは、ロット番号や重量、販売期限などの情報のことで、アプリケーション識別子を使用することで表現します。最大で数字74桁または英字41桁まで収納できます。 |
|
GS1 DataBar Expanded Stacked (拡張多層型) |
GS1 DataBar Expandedを分割し、2~11段に積み重ねたシンボルです。GTINと属性情報を表示します。最大で数字74桁または英字41桁まで収納できます。 |
※GTINについては、「GTIN(Grobal Trade Item Number)」をご覧ください
※アプリケーション識別子については、「GS1アプリケーション識別子(AI)」をご確認ください。
関連技術情報
◯自動認識基礎知識 ◯バーコード基礎知識 ◯金属・樹脂銘板基礎知識 ◯シール/ラベル/ステッカー基礎知識 ◯カード基礎知識