GTIN(Grobal Trade Item Number)
GTINとは、国際機関のGS1が推進する国際標準の商品識別コードの総称です。GTIN-13、GTIN-8、GTIN-12、GTIN-14の4種類があります。
GTIN-13(JANコード標準バージョン)
GTIN-13は、一般消費財の分野において商品の消費者購入単位を識別するために設定する13桁の商品識別コードです。業務用の商品では、企業間で流通する最小取引単位を識別するためのコードとなります。JANコード(標準バージョン)、GS1 DataBarによってコード化されます。
- ○GS1事業者コード
- GS1事業者コードは、その商品はどの事業者のものなのかを示す部分です。GTIN-13では、前半の9桁もしくは7桁の数字になります。先頭の2桁は国コードになっており、日本は49もしくは45となっております。GS1事業者コードは、一般財団法人流通コードセンターに申請することで付与されます。
- ○商品アイテムコード
- 商品アイテムコードとは、商品を識別するためのコードです。GTIN-13では、GS1事業者コードに続く3桁あるいは5桁の数字になります。GS1事業者コードを取得した企業が自由に設定することができます。
- ○チェックデジット
- チェックデジットとは、読取ったデータが間違いないかチェックするための数値です。末尾の1桁の数字になります。GTIN-13では、モジュラス10ウェイト3・1という計算式で算出します。
GTIN-8(JANコード短縮バージョン)
GTIN-8は、バーコードの表示スペースが限られている小さなスペースにJANコードを表示するための8桁の商品識別コードです。利用するには、GS1事業者コードとは別に、短縮バージョンのGS1事業者コードを申請し付与される必要があります。JANコード(短縮バージョン)、GS1 DataBarによってコード化されます。
- ○GS1事業者コード
- GTIN-8のGS1事業者コードは、前半の6桁の数字になります。国コードはGTIN-13と同様に先頭の2桁です。
- ○商品アイテムコード
- GTIN-8の商品アイテムコードは、GS1事業者コードに続く1桁の数字です。
- ○チェックデジット
- GTIN-8のチェックデジットは、GTIN-13と同様にモジュラス10ウェイト3・1で算出します。
GTIN-12(UPC)
GTIN-12は、北米で使用されている12桁の商品識別コードです。国コードがない代わりに、ナンバーシステムキャラクタがあります。UPC、GS1 DataBarによってコード化されます。
- ○ナンバーシステムキャラクタ
- ナンバーシステムキャラクタとは、商品の種別を表します。0、1、6~9がソースマーキング商品のナンバーシステムキャラクタとなります。
- ○メーカーコード
- メーカーコードは、GTIN-13のGS1事業者コードに相当するもので、ナンバーシステムキャラクタに続く5桁あるいは7桁の数字です。
- ○商品アイテムコード
- 商品アイテムコードは、メーカーコードに続く3桁あるいは5桁の数字です。
- ○チェックデジット
- GTIN-12のチェックデジットは、GTIN-13と同様にモジュラス10ウェイト3・1で算出します。
GTIN-14(集合包装用商品コード)
GTIN-14は、同一商品(同一のGTIN-13が設定されている商品)をまとめた集合包装に設定される14桁の商品識別コードです。集合包装の中に入る商品のGTIN-13を基に設定されます。主に受発注や納品、入出荷、仕分け、棚卸管理などにおいて活用されます。ITF、GS1-128によってコード化されます。
- ○インジケータ
- インジケータとは、入数や荷姿など梱包形態を区別するための数字です。任意に設定できる数字は1から8までです。9は不定貫商品(個々の包装により重量が異なる商品)を識別するために使用します。
- ○GS1事業者コード
- 基になったGTIN-13のGS1事業者コードをそのまま設定します。
- ○商品アイテムコード
- 基になったGTIN-13の商品アイテムコードをそのまま設定します。
- ○チェックデジット
- GTIN-14のチェックデジットは、インジケータを含む13桁に対して計算します。計算式は、GTIN-13と同様にモジュラス10ウェイト3・1です。
関連技術情報
◯自動認識基礎知識 ◯バーコード基礎知識 ◯金属・樹脂銘板基礎知識 ◯シール/ラベル/ステッカー基礎知識 ◯カード基礎知識