コード概要
コード外観 | ||
規格 | ISO | 24724 |
JIS | X0509 | |
キャラクタ・セット | 数字(0~9) | |
コードタイプ | 連続型(Continuous) | |
体系 | マルチレベル((n,k)シンボル体系) | |
シンボルの長さ | 固定(14桁) | |
倍率 | 0.8~2.0の範囲で縮小、拡大が可能 | |
最小モジュール幅 | 0.25㎜(医療業界では0.17㎜) | |
シンボル高さ | モジュール幅の33倍以上 | |
両方向走査 | 可能 | |
自己チェック機能 | あり | |
チェックデジット | 自動的に設定されます。(モジュラス79/非表示) | |
最小クワイエットゾーン | 不要 |
※上記の表は、GS1 DataBar Omni-directional(標準型)の値
GS1 DataBarタイプ1の概要
GS1 DataBarタイプ1には、GS1 DataBarの基本形であるGS1 DataBar Omni-directional(標準型)と、GS1 DataBar Omni-directional(標準型)を変形させた3種類のコードの、計4種類のバージョンがあります。GS1 DataBarタイプ1のバーコードはGTINのみを表示し、属性情報を表すことはできません。
GS1 DataBarタイプ1の構成・用語
○バー・スペース
バー及びスペースとは、GS1 DataBarを構成する最小単位のことです。GS1 DataBarタイプ1ではそれぞれ4種類の太さがあります。
○ガードパターン
ガードパターンとは、コードの両端にあるバーパターンのことです。読取りエラーを防ぐ為に必要です。
○ファインダパターン・チェックデジット
GS1 DataBarタイプ1には、位置検出用のファインダパターンがあるため、クワイエットゾーンがなくても読取りが可能です。また、GS1 DataBarタイプ1のファインダパターンには、チェックデジットのデータが収納されています。GS1 DataBarのチェックデジットはモジュラス79で計算しますが、ルビとして表示はされません。一方、GTINのチェックデジット(モジュラス10ウェイト3・1)はルビに表示されていますが、シンボル内にデータとしては収納されていません。
○アプリケーション識別子(AI)
アプリケーション識別子(AI)とは、GS1 DataBarで属性情報を表現する際に使用するコードです。アプリケーション識別子は、その後ろに配置されるデータが、どのような情報なのかを定義します。GS1 DataBarタイプ1はGTINしか表現できないため、使用されるアプリケーション識別子は必ず(01)になります。また、GS1 DataBarタイプ1のアプリケーション識別子はルビに表示されていますが、シンボル内にデータとしては収納されていません。
※GTINについては、「GTIN(Grobal Trade Item Number)」をご覧ください
※アプリケーション識別子については、「GS1アプリケーション識別子(AI)」をご確認ください。
○GS1 DataBar Omni-directional(標準型)
GS1 DataBar Omni-directional(標準型)とは、GS1 DataBarタイプ1の基本形となるバーコードです。GS1 DataBarタイプ1の他のコードは、GS1 DataBar Omni-directionalを変形させたコードになります。
○GS1 DataBar Truncated(カット型)
GS1 DataBar Truncated(カット型)とは、GS1 DataBar Omni-directionalのシンボル高さを、モジュール幅の13倍に切り詰めたシンボルです。上下幅が狭くて比較的左右幅に余裕がある、超小型商品への使用を想定しています。レーザー式定置型バーコードリーダで読取りができないため、一般消費財のバーコードとしては利用できません。
○GS1 DataBar Stacked(二層型)
GS1 DataBar Stacked(二層型)とは、GS1 DataBar Truncatedを半分に分け2段に積み重ねたシンボルで、1段の分離パターンによって上下に分けられています。分離パターンの高さは、1モジュール幅と同じです。GS1 DataBar Stackedは、上下横幅、高さともに制限のある、超小型商品への使用を想定しています。国内の医薬品、医療材料などの標準シンボルとして利用されています。レーザー式定置型バーコードリーダでは読取りができません。
○GS1 DataBar Stacked Omni-directional(標準二層型)
GS1 DataBar Stacked Omni-directional(標準二層型)とは、GS1 DataBar Omni-directionalを半分に分け2段に積み重ねたシンボルで、3段の分離パターンによって上下に分けられています。分離パターン1段の高さは、1モジュール幅と同じです。GS1 DataBar Stacked Omni-directionalは、球面体など、横幅がとりにくい商品への使用を想定しています。
関連技術情報
◯自動認識基礎知識 ◯バーコード基礎知識 ◯金属・樹脂銘板基礎知識 ◯シール/ラベル/ステッカー基礎知識 ◯カード基礎知識