バーコード基礎知識

コンピュータを活用するには、データの自動認識ということが絶対必要条件となっています。それを最も身近にしたのがバーコードといえます。現在POS・物流・工場の生産ラインなどあらゆる分野で活用されています。

バーコードの特徴

○特許が公開されている
バーコードの種類は多数ありますが、その特許はほとんどがIBMによって買い取られ、無料で公開されていますので、どの国の誰もがバーコードを利用できます。

○周辺機器の充実とシステムの普及
プリンタやリーダーなどの周辺機器が充実しているのも普及の要素です。また、POS・FAなどシステム実績が多く、導入に際しての立ち上がり・実用化が早くできます。

○ランニングコストが安い
磁気やRF-ID(電波による個別認識)に比べ格段にコストが安く抑えることができます。

○磁気などの影響を受けない
磁気カードは磁気に弱く、RF-IDは温度や湿度の変化に弱いのですが、バーコードはこれらの影響を全く受けません。

バーコードの欠点

○書き換えができない
バーコードは読み出し専門ですから、磁気やRF-IDなどのようにデータの消し込み、書き替えはできません。

○汚れなどに弱い
通常は紙、またはそれに近い平面の素材に印字されますので、色のついた汚れが付きますと読み取り不能になります、また水濡れや擦過に弱いという欠点もあります。しかし、表面ラミネートすることによりそれらの問題を解消でき、実際は実用の妨げになってはいません。

バーコードの仕様

○バーコード体系
バーコードには様々な体系があるため、目的に合致したものを選択する必要あります。
【主なバーコード体系】 JAN, NW-7(CODABAR), Code39, ITF(INTERLEAVED 2 of 5), Code128, 二次元コード

○ナローバー幅およびナローバー/ワイドバー比率
バーコードの幅およびワイドバーとの比率は、印字するプリンタの解像度により異なります。

○桁数(チェックデジット含む)
チェックデジットを含めた桁数を決めます。ITFの場合、奇数桁数は選択できないので注意が必要です。

○チェックデジット
バーコードのチェックデジットには様々な種類があります。チェックデジットを付加するか否か、付加する場合には、チェックデジットの種類を選択してください。

○バーコード高さ
バーコードの高さ決めます。一般的には10mm、最低でも3mmは必要です。

○バーコードルビ書体とスタートコード/ストップコードのルビ表示有無
通常、バーコードルビの書体にはOCR-B擬似フォントを使用します。それ以外の書体では、一般に明朝体およびゴシック体を選択します。また、NW-7やCode39の場合にはスタートコードおよびストップコードをルビの表示に加えるか否かを決めます。 例:Code39ルビの表示有りの場合には、「*1234*」のように表示されます。

バーコードに関する注意点

バーコードは、以下の場合に読み取り不良が発生しますので、これらに注意して仕様を決める必要があります。

○不適切な色で印刷した場合
バーコードスキャナは、赤色光線を発射し、その反射してくる光線でバーコードを読んでいます。ですのでバーコードは反射する部分としない部分をはっきりさせる必要があり、バーの部分は赤色を吸収する色(黒、青、緑等)バックの色は逆に赤を反射する色(白、赤、黄等)にしなければなりません。目で見てバーコードがわかるからと、バーコードのバックの色を赤色を吸収してしまう色(青、緑等)にしてしまったり、バーの部分を赤色を反射する色(赤、黄等)にしてしまうと、読み取り不良となります。
読み取り可の例 読み取り不可の例
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バー部分が赤色光を吸収、バックの部分が赤色光を
反射する色の組み合わせ

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バー部分とバックの部分の色が両方とも赤色光を反射する、
あるいは吸収する組み合わせ

○印刷用紙が不適切な場合
あらかじめ色がついている用紙の場合、前項のような注意が必要です。また、金、銀、パールなどの加工をした用紙に直接印刷した場合、スキャナから出た光線の反射の仕方で、光がスキャナに向かって反射したり、ぜんぜん違う方向に反射してスキャナに正しく光が届かなくなり、読み取り不良となります。これらの用紙に印刷する場合は、あらかじめ白など赤い光を反射する色を印刷してその上にバーコードを印刷する必要があります。
読み取り可の例 読み取り不可の例
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白をバックに印刷し、艶の影響をなくす

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材料の艶でバーコードが認識できなくなる

○クワイエットゾーンが不足している場合
クワイエットゾーンとは、バーコードの左右の余白部分のことで、これが十分に確保されていないと、スキャナはどこからバーコードが始まり、どこでバーコードが終わるのかを認識できず、読み取り不良となります。クワイエットゾーンは、一般的にバーコードの細いバーの10倍以上、あるいは3mmの、いずれか広いほうの幅が必要となります。
読み取り可の例 読み取り不可の例
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クワイエットゾーンが確保されている

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クワイエットゾーンが確保されていない

○ガラス・ポリ容器への印刷方法が不適切な場合
円筒形の容器に通常(バーが縦になる方向)に印刷すると、スキャナから見てバーの真ん中は太く、両端に行くほど細く見え、読み取り不良の原因となりますので、全体が同じに見えるように90度回転して横向きに印刷する必要があります。
読み取り可の例 読み取り不可の例
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湾曲による見た目の影響がほとんどない

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湾曲によりバーコードが変形しているように見える

また、一般的にバックを白、バーを黒で印刷するパターンが推奨されますが、不透明な色つきのプラスチック容器に印刷する場合はその容器の色によって、透明なガラス瓶へ印刷する場合はその内容物の色によって、以下のように印刷しても読み取りが可能です。
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容器もしくは内容物が赤色光を反射する場合、
黒バーのみ印刷でも可

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容器もしくは内容物が赤色光を反射する場合、
白部分のみ印刷でも可

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内容物が赤色光を透過する場合、
白部分のみ印刷でも可