耐熱バーコード銘板
数百度を超える過酷な状況に耐性があるバーコード銘板です。この銘板を使用することで、高温の炉などを通過する工程の管理が可能になります。
銀塩アルマイト銘板<フォトネーム>
概ね100℃から200℃位までの耐熱性を必要とする分野で使用されるバーコード銘板です。米国専門企業と技術提携し、主にバーコードなど光学的読取りに適した処理を施した艶消し表面のアルミアルマイト板に無機銀塩により画像形成したものです。艶消し表面は単にスキャナーに対し適当な乱反射面を形成するだけでなく、人の目にも画像を見易くしています。耐候性・耐塩性・耐化学薬品性・耐溶剤性に優れ、耐性を求められるバーコード銘板、二次元コード銘板として多用されています。
- ※詳細については、「銀塩アルマイト銘板<フォトネーム>」ページをご覧ください。
主な用途
○搬送用パレット、自動車部品コンテナの管理 ○ビール樽の管理
セララベル
概ね600℃から1000℃位までの耐熱性を必要とする分野で使用されるバーコード銘板です。ステンレス基板にセラミックでバーコードを焼き付けています。耐熱、耐薬品、耐久性とともに、優れた耐衝撃性も有しています。
主な用途
○搬送用パレット、自動車部品コンテナの管理 ○電車部品の管理 ○ビール樽の管理 ○半導体、液晶ガラス基板トレイ、キャリアの管理
スリットラベル
概ね1,000℃から1,600℃位までの耐熱性を必要とする分野で使用される、ステンレスやセラミックス、プラスチックの基盤にバーコードパターンをスリットで表現したバーコード銘板です。スリット部とそれ以外の部分で光の反射率が異なることを利用して読み取ります。超高温や熱衝撃、フッ素や高温アルカリなどの過酷な薬品処理にも耐えうる銘板です。
特性
- ○優れた耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性を有しています。
- ○適切なラベル素材を選定することで塗装工程では塗料が付着しにくく、読み取り性の低下を最小限に抑えられます。
※耐熱性に優れていますが、使用前に実際の環境でテストする必要があります。テスト用サンプルについては、弊社営業担当までお問い合わせください。
主な用途
○オートクレーブ工程 ○自動車部品の浸炭処理工程 ○強化ガラスの高温高濃度のアルカリ処理工程 ○自動車や機械部品の塗装工程
○耐熱煉瓦の焼成炉
使用上の注意
スリット部と非スリット部の反射率の差でバーコードを読み取るため、ラベル背面からの反射がノイズになります。そのため、ラベルの背面には適当な空間を設けて取り付けていただくことが必要です。また、使用できるリーダーも多少限定されることを予めご了承ください。
仕様
それぞれの仕様をまとめると下記のようになります。
Type | 銀塩アルマイト銘板 <フォトネーム> |
セララベル-SL600 | セララベル-SL800 | セララベル-SL1000 | スリットラベル |
最高使用温度 | 260℃ | 600±50℃ | 800±100℃ | 1000±200℃ | 1600℃ |
材質 | アルミニウム (JIS H 4000 A1100P) |
耐熱ステンレス基板とセラミックス膜 | ステンレス基板 (SUS304、316)、 インコネル、モリブデン、 セラミック、フッ素樹脂など |
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板厚 | 0.2、0.5mmから 選択可。 |
0.2、0.6、1.0mmから選択可。 | 0.1~2.0mm | ||
取り付け方法 | ビス止め、両面テープ | ビス止め、スポット溶接、両面テープ、半田付け、 ポケット方式、接着剤など |
ビス止め、スポット溶接、 ポケット差込など |
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可変情報 | バーコード すべてのコードに対応 (QRなどの二次元コードにも対応) | すべてのバーコードに対応 (QRなどの二次元コード不可) |
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PCS値 | 75% 以上 | - |
関連技術情報
◯金属・樹脂銘板基礎知識 ◯銘板の規格 ◯自動認識基礎知識 ◯バーコード基礎知識 ◯二次元コード基礎知識
◯支給データデザインの注意点
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