コード概要
コード外観 | ||
規格 | ISO | 16338 |
JIS | X0503 | |
キャラクタ・セット | 数字(0~9)、アルファベット(A~Z)、記号(-、.、SP、$、/、+、%) | |
スタート・ストップキャラクタ | * | |
コードタイプ | 分離型(Discrete) | |
体系 | バイナリレベル(2値幅シンボル体系) | |
データキャラクタ | バー5本、スペース4本(太エレメント3本、細エレメント6本) | |
情報量 | シンボルの長さ | 可変長 |
キャラクタ密度 | 3.7字/㎝ | |
太エレメント細エレメント比 | 2.0~3.0 | |
最小モジュール幅 | 0.191㎜ | |
両方向走査 | 可能 | |
自己チェック機能 | あり | |
チェックデジット | 利用するか選択できます | |
最小クワイエットゾーン | モジュール幅の10倍または2.54㎜の大きい方(手動で走査する場合は6.35㎜以上推奨) | |
使用実績例 | 工業用バーコード(米国自動車工業会、電子情報技術産業協会など)、ガスボンベラベルなど |
Code39の概要
Code39は、インターメック社(アメリカ)が1975年に開発したバーコードです。Code39は一つのキャラクタを表すのに、9本のバー及びスペース(うち3本が太いエレメント)を用いており、その特徴が名称の由来になっています。比較的単純な構成のバイナリレベルのバーコードのため、高精度の印刷は要求されません。
Code39の特徴
- ○合計43文字のキャラクタを表現できる
- Code39は、数字、アルファベット、一部の記号をコード化できます。そのため、工業分野での作業指示や現品ラベルなどに使用されています。
- ○読取精度が高い
- Code39は、一つの文字を表すのに、他のバーコードに比べ多いバー及びスペースを使用します。そのため、誤読が非常に少ないという特徴があります。一方で、他のバーコードに比べ情報密度が低いという欠点があります。
Code39の構成・用語
○バー・スペース
バー及びスペースとは、Code39を構成する最小単位のことです。Code39ではそれぞれ2種類の太さがあります。
○スタート・ストップキャラクタ
スタート・ストップキャラクタとは、コードの始まりと終わりを示すキャラクタです。Code39では、*(アスタリスク)が使用されます。
○チェックデジット
Code39は、チェックデジットを利用するか選択できます。チェックデジットを使用する際の計算式はモジュラス43です。
○キャラクタ間ギャップ
キャラクタ間ギャップとは、それぞれのキャラクタの間のスペースのことを言います。通常はナローバーと同じ幅のスペースです。
○クワイエットゾーン
コードの左右にある空白の部分です。クワイエットゾーンは、モジュール幅の10倍または2.54㎜の大きい方の余白が必要となります。
チェックデジット(モジュラス43)
- <計算式>
- ①スタート・ストップコードを除いたキャラクタを、それぞれに対応する数値に変換し、総和を求めます。
- ②総和を43で割り、余りを求めます。
- ③余りに対応するキャラクタを求めます。
数値 | キャラクタ | 数値 | キャラクタ | 数値 | キャラクタ | 数値 | キャラクタ |
0 | 0 | 11 | B | 22 | M | 33 | X |
1 | 1 | 12 | C | 23 | N | 34 | Y |
2 | 2 | 13 | D | 24 | O | 35 | Z |
3 | 3 | 14 | E | 25 | P | 36 | - |
4 | 4 | 15 | F | 26 | Q | 37 | . |
5 | 5 | 16 | G | 27 | R | 38 | (スペース) |
6 | 6 | 17 | H | 28 | S | 39 | $ |
7 | 7 | 18 | I | 29 | T | 40 | / |
8 | 8 | 19 | J | 30 | U | 41 | + |
9 | 9 | 20 | K | 31 | V | 42 | % |
10 | A | 21 | L | 32 | W |
- <計算例> (例)123ABC
- ①1+2+3+10+11+12=39
- ②39/43=0 余り39
- ③39=$ チェックデジット「$」
- ※上記のチェックデジットのご使用で、万一トラブルや損失・損害等が発生したとしても、弊社は一切責任を負わないものとします。
関連技術情報
◯自動認識基礎知識 ◯バーコード基礎知識 ◯金属・樹脂銘板基礎知識 ◯シール/ラベル/ステッカー基礎知識 ◯カード基礎知識