コード概要

コード外観 Code 2 of 5(Industrial 2 of 5)
キャラクタ・セット 数字(0~9)
コードタイプ 分離型(Discrete)
体系 バイナリレベル(2値幅シンボル体系)
データキャラクタ 太バー2本、細バー3本
情報量 シンボルの長さ 可変長
キャラクタ密度 定めなし(低密度)
太エレメント細エレメント比 2.2~3.0(モジュール幅0.508㎜の場合)
最小モジュール幅 0.191㎜
両方向走査 可能
自己チェック機能 あり
チェックデジット 利用するか選択できます
最小クワイエットゾーン モジュール幅の10倍または2.54㎜の大きい方(手動で走査する場合は6.35㎜以上推奨)
使用実績例 物流の仕分け、写真の現像管理など

Code 2 of 5(Industrial 2 of 5)の概要

Code 2 of 5(Industrial 2 of 5)は、アイデンティコン社(アメリカ)とコンピュータ・アイデンティクス社(アメリカ)が1970年に開発した、現在も使用されているバーコードの中では最も古いバーコードです。1キャラクタを表すのに5本のバー(うち2本が太バー)を使用するため、この名称になりました。もともとは工業用に使用されていましたが、情報密度が低くアルファベットを表現できないため、現在は工業分野ではほとんど使用されていません。構成が非常に単純なため、Code 2 of 5から様々なバーコードが開発されました。

Code 2 of 5(Industrial 2 of 5)の特徴

○印刷精度が低くても読取りやすい
ITFがスペースにも情報を収納しているのに対し、Code 2 of 5はバーにしか情報を収納していないため、非常に情報密度が低くなっています。しかしながら、その単純な構成によって荒い印刷にも対応が可能のため、段ボールへの印刷に使用されることがあります。

Code 2 of 5(Industrial 2 of 5)の構成・用語

○バー・スペース

バー・スペース

バー及びスペースとは、Code 2 of 5を構成する最小単位のことです。スペースには区切りとしての機能しかなく、バーに情報が収納されています。Code 2 of 5のバーには2種類の太さがあります。

○スタートとストップを表すバーパターン

スタートとストップを表すバーパターン

code 2 of 5には、スタート・ストップキャラクタがない代わりに、スタートとストップを表すバーのパターンがあります。

○チェックデジット

チェックデジット

code 2 of 5は、チェックデジットを利用するか選択できます。また、利用できるチェックデジットはいくつか種類があります。

○クワイエットゾーン

クワイエットゾーン

クワイエットゾーンとは、コードの左右にある空白の部分です。クワイエットゾーンは、モジュール幅の10倍または2.54㎜のいずれか大きい値の余白が必要となります。

代表的なチェックデジット

Code 2 of 5(Industrial 2 of 5)では、様々なチェックデジットが利用されています。

○モジュラス10 ウェイト3・1

<計算式>
①データの末尾の桁からウエイトを3.1.3.1.とかけてゆき総和を求める。
②総和を"10"で割りその 余りを求める。
③"10"より余りを引いた値がチェックデジットとなる。

<計算例> (例)12345
①(5×3)+(4×1)+(3×3)+(2×1)+(1×3) =33
②33/10=3 余り3
③10-3=7 チェックデジット「7」 ※余りが0の場合はチェックデジット「0」

○セブンチェック(7DR及び7DSR)

<計算式>
①データを7で割り、余りを求めます。(7DR)
②さらに、7から余りを引きます。(7DSR)

<計算例> (例)12345
①12345/7=1763 余り4 チェックデジット「4」(7DR)
②7-4=3 チェックデジット「3」(7DSR)

○ナインチェック(9DR及び9DSR)

<計算式>
①データを9で割り、余りを求めます。(9DR)
②さらに、9から余りを引きます。(9DSR)

<計算例> (例)12345
①12345/9=1371 余り6 チェックデジット「6」(9DR)
②9-6=3 チェックデジット「3」(9DSR)
  • ※上記のチェックデジットのご使用で、万一トラブルや損失・損害等が発生したとしても、弊社は一切責任を負わないものとします。

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