コード概要
コード外観 | ||
規格 | ISO | 24728 |
キャラクタ・セット | 数字、アルファベット、記号、バイナリ、制御コードなど | |
情報量(※1) | 数字 | 最大366文字 |
アスキー文字 | 最大250文字 | |
バイナリ | 最大150文字 | |
体系 | スタック型 | |
エラー訂正方式 | リードソロモン方式 | |
誤り訂正 | 7~50データコード(カラム数と行数による) | |
モード | 数字圧縮、テキスト圧縮、バイト圧縮 | |
コードサイズ | 縦方向 | 4~44段 |
横方向 | 1~4データコード | |
最小モジュール幅 | 0.191㎜ | |
最小クワイエットゾーン | 上下左右各モジュール幅の1倍 | |
使用実績例 | GS1合成シンボルとして、医薬品などのマーキングなど |
※1 圧縮モード使用の場合
マイクロPDF417の概要
マイクロPDF417は、1992年にシンボルテクノロジー社(アメリカ/現:モトローラ社)によって開発された二次元コードです。マイクロPDF417は、GS1による合成シンボルとして採用されており、JANコードがマーキングできない製品や、有効期限・ロット番号もコード化する必要がある場合に使用されています。オリジナルのPDF417と同様に、マイクロPDF417の最小単位(データコード)は、4つのバー及び4つのスペースの17モジュールで構成されています。
マイクロPDF417の特徴
○小さなスペースに印字が可能
スタート・ストップパターンの省略、モジュールの高さ及びクワイエットゾーンの縮小によって、PDF417をさらに小型化させた二次元コードです。圧縮モード時の情報密度は、数字のみの場合は約3文字/データコード、英数字の場合は約2文字/データコード、漢字を含む2バイト文字は約0.5文字/データコードです。
○エラー訂正機能により、汚れ、傷などの障害に強い
コードの一部が汚れたり破損した場合でも、復元が可能になります。エラー訂正レベルは、バージョンやシンボルの段数によって決定されるため、任意で設定することはできません。訂正可能なコードワードの数は7~50になります。
マイクロPDF417の構成・用語
○モジュール
モジュールとは、コードを構成するバーもしくはスペースのことです。マトリクス型の二次元コードの場合はセルとも呼ばれますが、スタック型のPDF417の場合は単にモジュールと呼ばれます。モジュールの高さについて、オリジナルのPDF417はモジュール幅の3倍以上必要でしたが、マイクロPDF417はモジュール幅の2倍で読取ることが可能です。
○ストップバー
マイクロPDF417の右辺にあるバーのことを指します。ローアドレスパターンとともにコードの終了を示しています。
○ローアドレスパターン
ローアドレスパターンは、スタート・ストップパターンとローインジケータの2つの機能を持ち合わせています。コードの開始と終了を表すとともに、各行の通し番号、各行の総数、各列の総数、エラー訂正機能のレベルなどの情報も収納しています。左にあるものをレフトローアドレスパターン、右にあるものをライトローアドレスパターンと呼びます。
○クワイエットゾーン
コードの周囲にある空白の部分です。オリジナルのPDF417で2モジュール以上必要でしたが、マイクロPDF417では1モジュール以上の空白で読取りが可能です。
- ○コードワード
- コードワードとは、マイクロPDF417の基本単位です。オリジナルのPDF417と同様に、1つのコードワードは、4つのバー及び4つのスペースの17モジュールで構成されており、必ずバーから始まります。配置できるコードワードの最大数は928個です。
- ○シンボルバージョン
- マイクロPDF417には、1カラム~4カラムまでのシンボルバージョンがあり、それぞれのバージョンで収納できるデータ数が異なります。また、バージョンによってシンボルの段数も異なり、1カラムは11~28段、2カラムは8~26段、3カラムは6~44段、4カラムは4~44段となっています。
関連技術情報
◯自動認識基礎知識 ◯二次元コード基礎知識 ◯金属・樹脂銘板基礎知識 ◯シール/ラベル/ステッカー基礎知識 ◯カード基礎知識