RFIDラベル
お客様のご要望にあわせてRFIDインレイ(アンテナ付ICチップ)を埋め込み加工したラベルです。
ラベル・インレイ
RFIDラベルはRFIDインレイ(アンテナ付ICチップ)を埋め込み加工したラベルです。お客様のご指定のチップの調達から使用される環境に合った素材の選定まで幅広くご要望にお応えします。
製品事例
インレイ
ラベル
※RFIDラベルのスペックについては、<こちら>をご覧ください。
RFIDの種類
RFIDには下記のような種類があります。
方式 | 周波数 | 通信距離 | 特徴 |
電磁誘導方式 | 13.56MHz 135KHz |
~数10cm | 悪環境(雨、氷、油、磁気など)であっても影響を受けない。 |
電波方式 | 860~960MHz (UHF帯) |
~2m | 交信距離が長い。 |
素材
RFIDラベルは、主に下記の素材を使用し、製作しています。
主な素材 | 素材概要 |
コート紙・アート紙 | コート紙やアート紙は、紙の表面を顔料で目止めし印刷の仕上がりを良くしたものです。上質紙とくらべ若干光沢があります。 |
ポリエステル(PET) | ポリエステル(PET)は、耐候性、耐水性のほか様々な耐性に優れていることから主に工業向けに多用されています。白色タイプのほか透明タイプがあります。 |
合成紙(ユポ) | 合成紙(ユポ)は、プラスチックを主原料にしたもので、紙の特性である白さ、不透明度、印刷適性とプラスチックの特性を併せ持っています。フィルム素材としては比較的安価な素材です。 |
塩化ビニール(PVC) | 塩化ビニール(塩ビ)は、耐候性、耐水性に優れ、屋外用途に適しています。 |
その他特殊素材 | 上記以外にもさまざまな用途や環境での使用を考慮して作られた素材があります。 |
特殊加工
RFIDラベルは、その用途に応じて、下記のような特殊加工を施すことがあります。
主な特殊加工 | 特殊加工概要 |
屋外耐候加工 | 屋外耐候性のある素材や粘着剤を使用します。数年間の屋外使用にも対応可能です。 |
耐水加工 | 耐水性のある素材や粘着剤を使用します。定期的に洗浄を行うリターナブル容器などに使用されています。 |
パウチ加工 | 樹脂を熱融着しパウチ加工を施すことで、さらに耐水性を高めることができます。 |
耐油加工 | オイル面やグリース面にも貼付け可能です。その特性上、金属対応RFIDと組み合わせて使用されることが多いです。 |
耐薬品加工 | 酸や塩基性の液体に対して溶出しにくい粘着剤を使用しており、薬品がかかるような場所にもご使用いただけます。 |
耐熱加工 | 耐熱性のある粘着剤を使用することで、自動車のエンジンルーム内など高温になる場所にご使用いただけます。 |
耐低温加工 | 冷凍庫内など、低温になる環境でご使用いただけます。結露についても粘着剤を変更することで対応が可能です。 |
ぜい質加工 | 剥がそうとするとRFIDのアンテナが壊れます。貼り替えを防止したい際にご使用いただけます。 |
NFCラベル
「NFC」(Near Field Communication)とは、ソニーとフィリップス(現NXPセミコンダクターズ)が共同開発し、国際標準規格として認証された、FeliCaやMIFAREなどの非接触ICカードの上位互換をもった、近距離無線通信技術です。
製品事例
42×27 Inlay/Label
D29/27/25(Inlay/Label)
On Metal Label(Reel Format)
CD・DVD用改ざん防止ラベル
CD・DVD用改ざん防止ラベルは図書館、CD小売店における書籍・CD・DVD管理に向くラベルタグで、不正持ち出しの防止や配列管理などに最適です。
製品事例
HF帯ラベル
LF帯ラベル
取扱注意事項
RFIDラベルはICチップを搭載した精密電子部品です。その取扱いについては、以下の点にご注意ください。
【性質について】
- ・インレイが破損して読み取りができなくなることがありますので、過度の衝撃、摩擦を与えたり、無理に引っ張らないでください。
- ・インレイが腐食、断線し、読み取りができなくなることがありますので、薬品に触れさせないでください。
- ・ICが静電破損しますので、強い静電気に近づけないでください。
- ・金属表面、内容物の入った液体容器に貼りつける場合は、専用のRFIDラベルが必要な場合があります。
- ・屋外使用の場合は、商品の劣化や、印刷がある場合は色落ちすることがあります。
- ・RFIDラベルはプラスチック廃棄物に分類されます。
【保管方法について】
- ・高温、多湿、直射日光を避けてください。
- ・静電防止シートに包んでください。
- ・重いものを乗せたり、転がしたり、衝撃を与えないでください。
【貼付について】
- ・表面を強くこすらず、丁寧に貼り付けてください。
- ・凹凸のない箇所を選んで貼り付けてください。柔らかいものに貼りつける際は、ラベルがしわにならないように注意してください。
- ・強いこすれ、強い衝撃を受けそうな箇所を避けてください。梱包の際にロープ、ベルトなどがかかる箇所も避けてください。
- ・貼り付け作業の前に不要なラベル類はすべて剥がしてください。
- ・何らかの失敗により、新しいRFIDラベルを貼る場合は、古いRFIDラベルを剥がし、重ねて貼らないでください。また、剥がしたRFIDラベルは再利用しないでください。
- ・使用時にかぶれがあった場合はできるだけ早く医師の診断を受けることを心掛けてください。
※上記内容については、将来予告なしに変更することがあります。
関連技術情報
◯自動認識基礎知識 ◯シール/ラベル/ステッカー基礎知識 ◯RFID基礎知識